F邸
1989
Sinagawa,Tokyo
600m2
RC
B1F/2F
東京旗の台の閑静な住宅地に建つ、個人住宅である。プランを敷地に対してすべて45°方向にし各部屋のプライバシーと敷地との関係に新たな空間を生み出している。住宅の中に非日常空間をどれだけ取り込み新鮮さを出すかを追求した住宅である。住宅の造作はその家の風格をあらわす。天井や床のこだわりは日常の空間を豊かにする。そして時間がそれを伝統に変える。

季節を感じる住宅。そこには夏障子があったり、日の長さを感じる縁側があったりと建築の空間や装置ががしっかり時間をとらえ、それを日常生活の中で自然に感じることができる住空間を追求している。生活という普遍性をしっかり根底にとらえ、そこに伝統と言うテイストを取り込んだ住空間を創造した一つの回答である。

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