神山町共同住宅
1994
Sibuya-ku,Tokyo
2000m2
Block+RC
B1F/3F

お年寄りから若者迄多くの世代で助け合いながらコミュニティーをつくろうという発想から生まれたこの共同(共生)住宅は、これからの日本の標準型ともなりえる画期的な住宅である。その仕掛けとして廊下を屋内の回廊式にしたりコミュティーデッキやリビングを住宅のいたるところに配し、いつでも顔を会わせたら家族のように話ができる場を提供している。
玄関をでても建物全体が居間のような感覚でいられる空間をつくりあげている。共同浴場もあり、まさに裸の付き合いができる。各々の世代ができることをし、世代を超えて助け合う事で、表面だけの付き合いから真の付き合いと変化していく。まさに家族のような信頼が生まれるのである。
その信頼関係が生まれる時、建築にも本当の魂が入るのではないかと思う。

(現代集合住宅モデル集掲載作品
            /新日本法規刊)

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