SUSアルミ共生建築competition
2009
Aizu,Fukushima

蔵で守りつづけるもの 〜こころの伝承〜守ってきたもの守りつづけるもの

蔵は、長い間大切なものを守ってきました。様々なものがこの蔵によって継承されて現代に引き継がれてきたのです。これからも蔵は大切なものを守ってゆくでしょう。しかし、蔵で守り続けるのは、「もの」でだけではありません。七日町の蔵は、街の顔を創るとともに、会津に流れるもてなしの心を伝え育んできたと考えています。これから蔵で守り伝えるものは、街に息づく地域の心とそこを訪れる人々を結ぶコミュニティーの場だと考えています。地域住民もこの地を初めて訪れる人も自然にこの場で交流が生まれる場それがもてなしの蔵なのです。これからも蔵がこころの伝承を見守り続けます。

内にひらく
周辺は歴史的建造物や蔵が建ち並び一定の街並を整えています。そこで今回のリノベーションによって外側にひらくのではなく、あえて敷地の内にひらくという手法を取り入れています。蔵群の配置を整え、小さな広場をつくりコミュニティーの中心としています。

場をつなげるもの
敷地内の蔵群をどのように繋げたら良いかと考えたとき、一つは視線的にそしてもう一つは動線的に繋げたいと考えました。視線を確保するため元来、閉じた空間である蔵に大胆な大きな穴をあけようと考えました。後者はこれらを繋ぐデッキの設置です。中心の伝承の広場は蔵群のどこからでも視線が通り、アプローチ出来るのです。

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