六本木はいつの時代でも最新情報の発信地と言える。そして駅はたえず人・もの情報を吸収し送り出すことをくり返している。 空気が振動し、音となりその波動は様々な形で人々に伝わってゆく。まさに構内の空気は情報が奏でる振動媒体と言える。駅は空気の振動によって音を奏でる管楽器の管の役割を果たし様々なものや、情報を通過させる役割を持つ。六本木という大きなエネルギーを持った空気は管内部で共鳴しあいホームへと伝わり地下鉄という大きな媒体により他の街へ伝達されたり運ばれる。 空気の整流や共鳴させる装置を構内に配置することで人々は波動を敏感に感じることが出来る。六本木の地下深く埋め込まれたボイドは六本木の街をさらに活性化させる都市のブラックホールとしてこの街に息ずく。
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