日本橋まちづくりアイディアコンペ
2004
Tokyo


+M2

川と首都高の共生

日本橋は水運で発展した町である。かつて川は表舞台であり、活気や彩りがあった。現在の日本橋川上空にかかる首都高の橋桁は、川と橋に影をおとし街の裏の存在に一変させてしまった。そこで私たちは、首都高との共生を考える時この首都高の橋脚すべてに江戸文様の、はいったパネルをまわし、照明をいれて橋脚を行灯にみたてました。今まで街の裏的存在だった薄暗い川に光と活気を取り戻し、再び川を表舞台にしたいと考えた。
川面にうつる行灯は、川に新たな息吹を吹きこみ様々な流れを生み出す。魅力的な川は、おのずと街とつながり活気を得る。船が行き交うにぎやかな川の復活は、ますます活気を生み人々を魅了するだろう。
川を楽しむ装置は、そこを流れる空気をかえ、流域に一体感を生み出す。これは東京の街を根本的に見直すことにもなる。
川沿いには、日本橋を望むテラスや遊歩道を設置し、人々に川や橋を身近に感じさせることで水運の街日本橋を復建させることができるのではないだろうか。

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