「金沢は古くから水と共に、文化を築きあげてきた街である。」
市内には水の文化との深いかかわりを、今に伝える場所が多く点在している。しかし、堀を中心としたかつての雄大な水の都の面影は、道路や都市開発等によって流れが分断され部分的にしか、水にふれることができなくなっているのが現状だ。水と一体になった本来の金沢を生き返らせるには、堀や用水を復活し昔と違う新しい形で水と生活が密着させた水文化をつくりあげることが必要だと考えている。そこには、新たに金沢市民の水に対する誇りと親しみが生まれるのです。
用水の水を自分の庭園に水を曲水して楽しむなど、市民の粋なそして水との親しさを感じられる一面が金沢の街の魅力になっていくのである。すなわち「水」の復権は、金沢を本当の意味で復活させ、活性化する力を持っているといえるのである。
加賀百万石の水文化を支えた背景には多くの人々の人達の努力、そして土木技術や知恵が隠されている。
「水の都金沢の復活」は、金沢の街の新たな出発点と言えるだろう。
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