東京駅付近高架橋景観設計
1991〜1997
Tokyo
980m中央線高架橋シビックデザイン検討委員会
委員長:篠原修東京大学教授
    三木千壽東工大教授)
平成8年度土木学会技術賞受賞
2002年土木学会デザイン賞最優秀賞受賞

都市の景観を構成する要素は様々な要素で成り立っている。その中でも鉄道は大きな都市の動脈部分と言える。そしてそこにはエッジが生まれ特殊な都市空間が生まれる。都市のエッジをどのように表現するかがこのプロジェクトの要であった。その一つの解がこのプロジェクトである。

高架橋にすることで鉄道の下に必然的に空間が生まれる。この空間の質がその界隈との繋がりに大きく左右する。
既成の高架下のイメージを払拭させるべく提案したのが、中層梁の撤去と左右非対称柱である。これらのデザインにより鉄道の高架橋は、都市側に大きく解放された嵩空間を持ち得たのである。
且つ、都市側の柱をエンタシスにすることで回廊をイメージさせ違和感なく歩行者を通行させている。また高欄の高さや柱の色彩統一によって都市のエッジを強調させている。桁下空間に界隈の空気が入り都市と一体化した巨大な鉄道構造物は周囲の環境が変化しようともその力強い動線のイメージを崩すことはない。

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